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お口まわりの筋肉が正しく機能していない場合や舌癖(舌の癖)がある方は、口腔筋機能療法によって舌やお口の正しい動きを身につけ舌癖が修正されることで、後戻りを予防し、矯正治療がスムーズに進行しやすくなります。
歯並びと筋肉のバランス
歯のまわりには唇や舌などがあり、それらの筋肉の力のバランスが保たれているところに歯は安定します。 そのため、唇の力が弱い場合や舌の位置が正しくない場合には、歯並びが乱れてしまう原因になります。 唇を含んだお口まわりの筋肉や舌の位置や機能は、歯並びに大きく影響しているのです。
「舌癖」について
上下の歯の間に舌が出ていたり、ものを飲み込む時に舌を突き出したり、舌を出す癖を「舌癖(ぜつへき)」といいます。 舌癖があるといつも舌が下方や前方にあり、歯を押していることがあります。
舌癖による影響
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歯並びや噛み合わせを乱す
特に飲み込むときには強い力が歯に加わるため、歯並びを乱し、不正咬合を招くリスクがあるといわれています。
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矯正治療後に後戻りしやすい
矯正治療後の歯並びは不安定なため、舌で歯を押す癖などがあると後戻りを起こす原因となります。
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発音が不明瞭になる
会話をするときに上下の歯の間に舌が入ることによって、舌足らずな発音になることもあります。
舌癖の原因
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1.鼻疾患があり口呼吸をしている
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、蓄膿症などの鼻の病気があり、口で呼吸をしていると、本来の正常な位置より舌の位置が下がります。
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2.のどの疾患がある
扁桃腺肥大やアデノイド肥大など、のどの疾患があると口呼吸になり、舌の位置が下がりやすくなり舌癖に繋がります。
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3.舌小帯(舌の裏のひも状の部分)が短い
舌の裏の「舌小帯」が短いと、舌が上にあがりにくく動きが制限されるため、正しい位置に保つことが難しくなります。
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4.指しゃぶりの癖
3~4歳以上になっても指しゃぶりがある場合、上下の前歯に隙間がある歯並び(開咬)になり、その隙間に舌が入りやすくなります。
口腔筋機能療法(MFT)の
メリット
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後戻りしにくく、
歯並びが安定しやすい舌癖の改善や口腔筋を強化することで、矯正治療後の歯並びが安定しやすく、後戻り防止に繋がります。
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矯正治療がスムーズに
進行するお口周りの筋肉の正しい動きが身につき、舌癖が修正されることで矯正治療がスムーズに進行しやすくなります。
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筋肉のバランスを整える
お顔の筋肉のバランスを整えることで、口元やフェイスラインが引き締まり表情が豊かになります。
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発音がクリアになる
舌を正しく動かせることで、舌足らずな発音をはっきりした発音に改善することにも繋がります。
正しい機能を身につけるMFT
測定の結果、MFTが必要だと判断されたときには、下記のような状態を目指して「舌の正しい位置と機能」を習得するために口腔筋機能療法(MFT)を行います。当院では、患者様に適したトレーニング方法をご提案いたします。
- 唇が楽に閉じられる
- 舌が上あごにつく
- 正しく飲み込める
- 正しく発音ができる
正しい飲み込み方とは?
人は1日に、飲み込む動作(嚥下)を600~2,000回、無意識に行っています。正しい飲み込み方は、次のような一連の動作となります。
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1唇が閉じている状態で、
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2舌が上あごについて、
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3奥歯を噛みしめて、
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4喉をつかって飲み込む